汗によるあせもや汗かぶれを防ぐ方法

暑い季節になると、汗であせもや汗かぶれができ、
不快な時期が続く中、汗をかくことは避けられず、
できるだけあせもやかぶれを防ぎたいものです。

あせもは、かいた汗を出す汗管が詰まり、
スムーズに排出されないとき起こる肌トラブルです。
汗を出すために全身に分布している汗腺には
エクリン腺とアポクリン腺があり、
体温調節のための汗が分泌されるエクリン腺が詰まると、
あせもが起こります。

汗が出る高温多湿の環境下や、スポーツしているとき、
あせもが起こりやすくなります。
また、湿布や包帯を巻く、ギプスの装着などによって
通気性が悪くなった部分にあせもが起こることがあります。

皮膚のごく浅い部分で汗管が詰まると、
ぽつぽつと直径数ミリほどの透明な水ぶくれが現れます。
表皮部分で汗管が詰まると炎症が起き、
かゆみや赤みのあるぶつぶつが現れます。

真皮内で汗管が詰まり、
かゆみや赤みのあるぶつぶつが繰り返されると、
なだらかに皮膚が盛り上がった状態になります。

汗による接触皮膚炎である汗かぶれは、
汗に含まれる塩分やアンモニアが皮膚に付着し、
刺激を受けた肌が赤くなったり、かゆくなったりします。

バリア機能が低下した乾燥した状態で汗をかくと、
肌はより強い刺激を受けます。
肌がより乾燥しやすくなるエアコンの風や、紫外線に注意し、
保湿によるスキンケアが重要不可欠です。

あせもや汗かぶれを防ぐには、汗を放置せず、
残したままにしないことが大切です。
肌に優しいガーゼや天然素材のタオルで、
軽く拭き取るスキンケアを心がけましょう。

体内の老廃物を排出する機能がある汗は、
食べ物が大きな影響を受け、脂肪分を摂り過ぎると、
皮脂の分泌が増加する原因になる可能性があります。

一方、水分を摂取し、体内の水分を入れ替えることが大切であり、
汗をかく前に水分補給を心がけ、
こまめに補う習慣をつけましょう。

体温調節機能がある汗をかき、余分な水分や老廃物を排出すると、
新陳代謝がよくなり、肌の健康に繋がります。
汗とうまくつきあい、健康な肌を保ちましょう。